『ファンタシースターオンライン2』第三回
春四月、新生活の幕開けに期待ふくらむ季節ですね。はい、毎度おなじみ4号ですよ。
こちとらふくらむのは腹だけでフレッシュさのかけらもございません。でも生きてます。
さてさて、基本プレイ無料の本格オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2(PSO2)』、連載第三回はそのキモの一つであるバトルについてさらに突っ込んでご紹介いたしましょう。
アークスたちが派遣されるフィールドには、謎の敵性生物「ダーカー」を始め数多くの危険が待ち受けています。それに対処するには充分な装備が必要。ここでは特に重要な「武器」を中心に語らせていただきます。
アークスが扱える武器の種類は、基本的にクラス(職業)によって決められています。
接近戦に優れた特性を持つ「ハンター」なら、敵に強力な一撃を与えるソード(大剣)、ワイヤーつきの剣先を振り回して敵をぶん投げたりできるワイヤードランス(自在槍)、華麗に舞いながら広範囲の敵をなぎ払うパルチザン(長槍)。
射撃を得意とする「レンジャー」なら、移動しながら敵に間断なく的確にダメージを与えられるアサルトライフル(長銃)、機動性には劣るが絶大な火力で敵を蹴散らすランチャー(大砲)。
自然界に満ちるエネルギー・フォトンを駆使する「フォース」なら、さまざまなテクニック(後述)で戦闘を補助しつつ打撃武器としても活躍するロッド(長杖)、投げつけた対象に向けてテクニックを発動し敵を攻撃したり味方を回復したりできるタリス(導具)。
また、全てのクラスで使用可能な武器として、銃と剣の特徴を併せ持つガンスラッシュ(銃剣)があります。これが汎用武器とあなどることなかれ。フォトンアーツ(後述)との組み合わせで面白いコンボを作れたり、奥の深い武器です。
それぞれの上位クラスと言える「ファイター」「ガンナー」「テクター」になると、さらに選択可能な武器は増加します。これら上位クラスについては、次回にて詳しく。
ちなみにワタシこと4号は、種族が「フォトンの扱いが多少苦手」とされているキャストであるにもかかわらず、フォースを主クラスとしております。だってロッドで敵をボコるの楽しいんだもん!
先にも書きましたが、この作品ではクラスはいつでもチェンジできますので、自由にいろんなクラスでのプレイを楽しみましょう。
武器の説明でちらっと出てきましたが、「フォトンアーツ(PA)」と「テクニック」についても触れておかねばなりますまい。
これらは一般に言う必殺技のようなもので、PAは主にハンターやレンジャーが使用する武器に付加する特殊技、テクニックはフォースがフォトンの力によって発動する魔法のような効果のことを指します。PA/テクニックは「ディスク」と呼ばれるアイテムにより習得することができます。
ソード系の武器で例を挙げると、敵を斬り上げて空中に浮かせる「ライジングエッジ」や、ジャンプして回転攻撃した後に衝撃波を伴った降下攻撃を行なう「ツイスターフォール」、敵にみね打ちをかまして気絶させる「スタンコイサイド」などのPAがあります。
一方テクニックには炎・氷・雷・風・光・闇の各属性を帯びたものがあり、火の玉を発射する「フォイエ」などの炎攻撃には火炎で継続的にダメージを与え続ける「バーン」、氷柱で攻撃する「バータ」などの氷攻撃には敵を凍らせて動きを封じる「フリーズ」といった、属性特有の追加効果が確率で発動します。また、光属性のテクニック「レスタ」「アンティ」はそれぞれ自分および味方の体力・状態異常を回復させるものとして非常に大事です。
これらPAとテクニックは、「アクションパレット」に最大三つまでセットすることができ、武器アクションを切り替えることで自由なコンボを創出することが可能です。例えば前述のソード系PAなら、「スタンコイサイド」で気絶させた敵を「ライジングエッジ」で打ち上げ、「ツイスターフォール」で落とす(うまくいけば衝撃波でまた浮くのでさらにボコる)といった流れを作れるわけです。
武器や防具は、ショップエリアのアイテムラボにいるドゥドゥというNPCの元で強化することができます。「グラインダー」というアイテムとメセタ(お金)を使うことで最大+10までレベルを上げることができる……んですが、強化レベルが上がるにつれ「失敗」する確率が上がっていきます。
でもそれはあくまで運しだいなので、このおっさんを恨まないでください。ここでは武器に付与される属性や特殊能力の強化/追加もできるので、アークスにとっては重要なショップなんです。
ここまで来て「くどい説明はいいからとりあえずクエスト行こうぜ!」という声が聞こえてきそうですね。いやその一方で「もっと説明することがいっぱいあるだろ、スキルツリーとかマグ育成とか」って声も聞こえるわけですが、ああんもうやめてボクのアタマの中でささやくのはっ!……失礼しました。
いつものことですが、ゲームの魅力を限られたブログのスペースで語りつくすのは難しいのでございます。そんなわけで、今回はこのへんでまた実戦に赴きましょう。
クエストカウンターでクエストを受けたら、ゲートを通ってキャンプシップへ。先日アップされた『PS Vitaと3Gでつながるドコモ』特集では我が「PS Vitaファン倶楽部」の面々がパーティを組んでプレイしましたが、あいにく今回はワタシ一人のソロプレイ。でもさみしくなんかないさ! だってワタシには他にも仲間がいるんだもん!
実はNPCのクライアントオーダーをこなすなど一定の条件を満たすと、キャンプシップに備えられた端末からNPCを「パートナー」として呼び出すことができるのです。パートナーのレベルは呼び出した時点の自分と同レベルに設定されるので、これは心強いですよ。
ただ、同じパーティーエリアにいる他のプレイヤーが先に呼び出しているキャラは使えないのと、ストーリーの進行によって同行不可になってしまうキャラもいるので注意。
ちなみに、相互にフレンド登録およびフレンドパートナー登録をしたプレイヤーも、同様にパートナーとして呼び出すことができます。こちらは登録をした時点のレベルが上限となるので、レベルが低いうちに登録した相手だと格下になってしまうのですが、実在するキャラを下僕のように引き連れるのは快感でございますようふふ……おっと、そういう目的の機能ではありませんね。失敬。
閑話休題。今回はパートナーとしてゼノ先輩、エコーたん、そしてクロ先生をチョイス。惑星アムドゥスキアの火山洞窟にいるというキャタドランなるエネミーを討伐してきます。ワタシは例によってフォースなので(キャストなのに)、メイン武器はロッド。火山洞窟に棲む龍族はおおむね氷属性が弱点なので、氷属性攻撃のテクニックを付加しておきます。
また武器は味方のピンポイント回復を主眼としたタリスと、一応ガンスラッシュも持って行きます。複数の武器を状況に応じて切り替えるのもアークスのたしなみです。
既にクエストを経験しているアークス読者の方はご存知でしょうが、『PSO2』のフィールドは同じ惑星、同じクエストでも毎回地形が変わります。また天候などの自然現象の影響(火山洞窟では岩が降ってきたり地面からマグマが噴出したりしてダメージを受けます。注意!)、さらには突発的な敵の襲来など、予期せぬ事態が起こることもしばしば。それによって簡単なクエストが突如ハイリスクになってしまう場合が……って、ちょっと! なんかデカいのが出てきたんですけど!
ヴォル・ドラゴンですとーっ!? あ、あきらかにクエスト目標のキャタドランより強そうっすよ!
ぶっちゃけて言うと、ヴォル・ドラゴンは初めて「キャタドラン討伐」のクエストを受けられるようになった程度のレベルでは手に余る敵です。正直、ワタシは初見で5回キャンプシップに送り戻されました。しかぁし! あきらめてはいけません。何度も挑戦して敵の動きを注視すれば、攻撃の時どんな予備動作をするか、弱点属性は何かなど、攻略するスキも見えてくるはずです。
今回はワタシはキャストとしてこまめにパーティーの回復に努めたのと、ヴォル・ドラゴンもわずかながら氷属性に弱いことが功を奏して、なんとか討ち果たすことができました。ふう。
ちなみに全てのテクニックと一部のPAは、ボタンを長押しすることでチャージ(いわゆる「タメ」)ができるので、これを積極的に使っていくのが大切です。特に回復テクニックであるレスタは、チャージして放たないと離れたパーティーメンバーに届かない恐れがあるので、チャージは必須とさえ言えるでしょう。
そんなこんなで強敵を乗り越えて進むと、テレポーターのあるエリアへ。ここから、ボスであるキャタドランのいるエリアへと向かいます。テレポーターのそばには体力を全回復できるリカバリーポッドが置かれているので、体力の消耗が激しい場合は使っておきましょう。
テレポーターを抜けると、いよいよキャタドラン登場!
さすがボスにふさわしい威容……と言いたいところですが、ふっふっふ。既にヴォル・ドラゴンと遭遇しているワタシたちにはお前なんか稚魚だよ稚魚! 一気にいてまえーっ!
とか油断してると痛い目に遭いますから、よいアークスは決してマネしてはいけませんよ。こまめに回復、危ないと思ったら緊急回避。それから、Lボタンによるロックオンで敵の急所を確実に狙うのも重要です。このくらいのデカブツになるとロックオンポイントが複数あり、その中には部位破壊が可能な場所も存在します。部位破壊することで敵の攻撃力を削いだり、討伐後のアイテムにボーナスが加わる可能性もあります。余裕があればがっつり狙いましょう。
こうしてまた一つの戦いを終えた我々アークスたち。だがそれは未踏のフロンティアの序章に過ぎない……というわけで、次回は上位クラスとかマグ育成とかPSEバーストの謎とかストーリークエストとかチームとか課金のメリットとかさらに深く……って、えっ? 次回で最終回なの!?
SEGA
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