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『三國志12』第二回 -後編-

4.5号

-前編の続き-

さて、内政を繰り返して十分に国力を富ませたら、いよいよ勢力を広げるために他国に侵攻する。

今回は出陣の際の兵力で自動的に必要な兵糧が決まる仕組み。逆にいうと、十分な兵糧がなければいくら兵士がいても出撃はさせられない。このため兵糧のやりくりが非常に重要になっている。この兵糧不足を補う内政用の秘策も用意されているので、それらをうまく活用して準備を整えるのだ。

『三國志12』02_場面写真14

出陣の際の設定では、出撃する武将と彼らが指揮する兵士数、加えて攻撃側の本陣を守る予備兵を決定。さらに、攻撃用の秘策を設定したら戦闘開始だ。戦闘はリアルタイム進行タイプで、各武将に侵攻する場所の指示を与えて行動させていく。敵の本陣を攻撃して陥落させるか、敵武将を全て排除するか、敵兵をゼロにすることで勝利。敗北はこちらの本陣の陥落、味方兵力の壊滅、さらにあらかじめ決まっている時間が切れるかで決定される。

『三國志12』02_場面写真15

武将たちは槍兵、騎兵、弓兵と3つの兵科の兵士を従え、かつ武将ごとのさまざまな戦法を所持している。武将の選択はタッチパネルとボタンを使った複数の方法が使え、軍全体を一括選択することなども可能。遊びやすい方で指示を行なえばいいだろう。ちなみに操作に関しては委任設定もでき、コンピュータが自動的に武将の行動や秘策の使用を決定してくれるようにもできる。

『三國志12』02_場面写真16

戦力が拮抗している場合、勝敗のカギを握るのは武将の戦法と、秘策。
武将の戦法は采配ゲージと呼ばれるものが溜まっていると使える武将ごとの大技で、攻撃力を上げたり、敵を混乱させたりと効果もさまざま。従来では武将の計略や特技として用意されていたものが、さらにバリエーションを増し、リアルタイム戦闘に対応したという印象だ。マップ上の拠点が采配ゲージの溜まりやすさに影響するため、拠点をめぐる駆け引きなども割と重要になっている。

『三國志12』02_場面写真17

一方で秘策は一定時間の間、戦場全体に影響を与える大規模なもの。味方全体の攻撃力を上げるものや、敵武将が戦法を使えなくするものなど、その効果は絶大だ。タイミングを見計らって使えば、かなり不利な状況をひっくり返すこともでき、プレイヤーの機を読む力が問われる面白い要素と言える。もちろん、敵も秘策を使ってくるので油断は禁物だ。

『三國志12』02_場面写真18

ほかに戦闘での見どころは一騎討ち。

武力が高めの武将が敵味方にいると比較的起こりやすいこちらの要素は、基本的には三すくみの関係にある天地人のカードを出し合って、その結果で勝敗が決まるジャンケン的なもの。敵味方の持つカードがお互いに見えるので、読み合いが重要だ。中盤以降、大量の軍勢がぶつかり合う戦場では、たくさんの兵力を持つ敵武将が一度で敗退する場合もあり、勝負を面白くする重要なポイントとなっている。

『三國志12』02_場面写真19

とは言え、戦闘で勝つにはまず、前線に多くの兵士を駐留させておくことや、必要な兵糧をきちんとキープしておくことなど、地道な内政での準備が必要。各兵科を強化したり、収入を増加させたりできる技法の研究などと合わせ、配下の武将を的確に配置するマネジメント能力が勝利のカギになるのだ。

『三國志12』02_場面写真20

『三國志12』02_場面写真21

……こうして、版図を広げていったのがこちらの写真。
「反董卓連合」の劉備では、周辺国がそれほど強くはないので、内政さえしっかりやれていれば関羽、張飛、趙雲ら強力な武将を核に積極的に勢力を広げて行くことができる。強力なライバルの董卓や曹操を倒せれば、配下もさらに充実し、全土制覇の道が見える。ここから先はどの勢力も大兵力を抱えることになるため、外交や秘策をさらに活用した戦略が問われることになる。

『三國志12』02_場面写真22

……といったところで今回の『三國志12』のプレイレポートは終了。実際にプレイしてみた感想としては、細々した指示を行なうシーンがだいぶ減って、内政と戦闘、二つの基本行動に集中できる内容になり、間口がだいぶ広がったように思えた。

例えば施設への武将の配置にしても、ボタン一つで自動で振り分ける機能が用意されていたり、戦闘も自動で行動するよう設定し、介入したい場面だけプレイヤーが指示を与えたりといったことがごくごく当たり前にできる。その上で、秘策を始めとする新要素が、純粋に新たな楽しみとして上積みされ、従来のプレイヤーも新たな気分で楽しめる。歴史SLGはどうもめんどくさくて……と思っている人にこそ遊んでほしい作品だ。


さて、長~いプレイレポートに続く次回は、インターネットにも対応した対戦プレイにトライ。本編とは違い、気軽に楽しめるというその内容を完全チェックします!


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