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『三國志12』第二回 -後編-

4.5号

-前編の続き-

さて、内政を繰り返して十分に国力を富ませたら、いよいよ勢力を広げるために他国に侵攻する。

今回は出陣の際の兵力で自動的に必要な兵糧が決まる仕組み。逆にいうと、十分な兵糧がなければいくら兵士がいても出撃はさせられない。このため兵糧のやりくりが非常に重要になっている。この兵糧不足を補う内政用の秘策も用意されているので、それらをうまく活用して準備を整えるのだ。

『三國志12』02_場面写真14

出陣の際の設定では、出撃する武将と彼らが指揮する兵士数、加えて攻撃側の本陣を守る予備兵を決定。さらに、攻撃用の秘策を設定したら戦闘開始だ。戦闘はリアルタイム進行タイプで、各武将に侵攻する場所の指示を与えて行動させていく。敵の本陣を攻撃して陥落させるか、敵武将を全て排除するか、敵兵をゼロにすることで勝利。敗北はこちらの本陣の陥落、味方兵力の壊滅、さらにあらかじめ決まっている時間が切れるかで決定される。

『三國志12』02_場面写真15

武将たちは槍兵、騎兵、弓兵と3つの兵科の兵士を従え、かつ武将ごとのさまざまな戦法を所持している。武将の選択はタッチパネルとボタンを使った複数の方法が使え、軍全体を一括選択することなども可能。遊びやすい方で指示を行なえばいいだろう。ちなみに操作に関しては委任設定もでき、コンピュータが自動的に武将の行動や秘策の使用を決定してくれるようにもできる。

『三國志12』02_場面写真16

戦力が拮抗している場合、勝敗のカギを握るのは武将の戦法と、秘策。
武将の戦法は采配ゲージと呼ばれるものが溜まっていると使える武将ごとの大技で、攻撃力を上げたり、敵を混乱させたりと効果もさまざま。従来では武将の計略や特技として用意されていたものが、さらにバリエーションを増し、リアルタイム戦闘に対応したという印象だ。マップ上の拠点が采配ゲージの溜まりやすさに影響するため、拠点をめぐる駆け引きなども割と重要になっている。

『三國志12』02_場面写真17

一方で秘策は一定時間の間、戦場全体に影響を与える大規模なもの。味方全体の攻撃力を上げるものや、敵武将が戦法を使えなくするものなど、その効果は絶大だ。タイミングを見計らって使えば、かなり不利な状況をひっくり返すこともでき、プレイヤーの機を読む力が問われる面白い要素と言える。もちろん、敵も秘策を使ってくるので油断は禁物だ。

『三國志12』02_場面写真18

ほかに戦闘での見どころは一騎討ち。

武力が高めの武将が敵味方にいると比較的起こりやすいこちらの要素は、基本的には三すくみの関係にある天地人のカードを出し合って、その結果で勝敗が決まるジャンケン的なもの。敵味方の持つカードがお互いに見えるので、読み合いが重要だ。中盤以降、大量の軍勢がぶつかり合う戦場では、たくさんの兵力を持つ敵武将が一度で敗退する場合もあり、勝負を面白くする重要なポイントとなっている。

『三國志12』02_場面写真19

とは言え、戦闘で勝つにはまず、前線に多くの兵士を駐留させておくことや、必要な兵糧をきちんとキープしておくことなど、地道な内政での準備が必要。各兵科を強化したり、収入を増加させたりできる技法の研究などと合わせ、配下の武将を的確に配置するマネジメント能力が勝利のカギになるのだ。

『三國志12』02_場面写真20

『三國志12』02_場面写真21

……こうして、版図を広げていったのがこちらの写真。
「反董卓連合」の劉備では、周辺国がそれほど強くはないので、内政さえしっかりやれていれば関羽、張飛、趙雲ら強力な武将を核に積極的に勢力を広げて行くことができる。強力なライバルの董卓や曹操を倒せれば、配下もさらに充実し、全土制覇の道が見える。ここから先はどの勢力も大兵力を抱えることになるため、外交や秘策をさらに活用した戦略が問われることになる。

『三國志12』02_場面写真22

……といったところで今回の『三國志12』のプレイレポートは終了。実際にプレイしてみた感想としては、細々した指示を行なうシーンがだいぶ減って、内政と戦闘、二つの基本行動に集中できる内容になり、間口がだいぶ広がったように思えた。

例えば施設への武将の配置にしても、ボタン一つで自動で振り分ける機能が用意されていたり、戦闘も自動で行動するよう設定し、介入したい場面だけプレイヤーが指示を与えたりといったことがごくごく当たり前にできる。その上で、秘策を始めとする新要素が、純粋に新たな楽しみとして上積みされ、従来のプレイヤーも新たな気分で楽しめる。歴史SLGはどうもめんどくさくて……と思っている人にこそ遊んでほしい作品だ。


さて、長~いプレイレポートに続く次回は、インターネットにも対応した対戦プレイにトライ。本編とは違い、気軽に楽しめるというその内容を完全チェックします!


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『三國志12』第二回 -前編-

4.5号

どうも! 影武者4.5号です。
信長の野望・天道 with パワーアップキット』以来のご無沙汰です。

痛弱の4号が『信長の野望・天道 with パワーアップキット』の時と同じくダウンしたため(シミュレーションゲームに弱いの……?)、『三國志12』プレイレポートにて再びのお目見えとなりました。
というわけで、今回はシナリオモードを実際に遊んでみてのレポートをお伝えします。


プレイに入る前に、まずはPS Vita版『三國志12』のシナリオモードの概要を。
今回のPS Vita版では「184年2月 黄巾の乱」に始まる12本のシナリオが最初から選択可能。各シナリオとも基本は三国時代の流れを追ったものだが、中には世代を超えた三国志の英雄たちが総登場する「251年1月 英雄集結」、始皇帝らも登場する「紀元前246年 1月戦国七雄」などのifシナリオもあったりする。

『三國志12』02_場面写真01

で、その中から今回選んだのは「190年 1月 反董卓連合」。

漢皇帝を擁する実力者・董卓の非道を背景に、後の魏・呉・蜀の三国を率いる曹操、劉備、孫堅ら、時代の主役となる君主たちの雄飛の始まりを描く、ド定番のシナリオだ。

『三國志12』02_場面写真02

選ぶのはもちろん劉備!
関羽、張飛の二人の義兄弟とともに、漢王室復興を掲げる苦労人の兄貴! ……と、ここでちょっとズルした告白を。勢力としては心もとないので、シリーズおなじみの新武将を5人加えている。

『三國志12』02_場面写真03

新武将の登録は、ゲームのプレイ前にスタートメニューの「武将」メニューから行なう。作成にはあまり縛りはなく、能力オール100で、強力な戦法や特技を習得させるのも自由。作成した武将は新君主として使用したり、特定の勢力に所属させたりと便利すぎ! シリーズ初心者だけどちょっと頼りない勢力を使ってみたい! という時のサポート役としてもオススメだ。

『三國志12』02_場面写真04

またスタート時の設定項目には、初級・中級・上級の難易度設定や、自勢力だけ定期的に入ってくる金や兵糧、兵士をやや増やすものなどがあり、腕前や気分に合わせて設定できる。


ちょっと前置きが長くなってしまったが、いよいよ劉備で中華統一を目指してプレイをスタートしよう。

『三國志12』02_場面写真05

このシナリオでの劉備軍は、当時の中国の中心地、洛陽からやや離れた小国・平原に居を構える弱小勢力。配下も本来なら関羽、張飛、簡雍の3人だけで、何をするにも人手が足りず、まずは必死に武将をスカウトしなければならない状況。ただし今回は前述の通り新武将を加えたため、かなりラクだ。

年代が早めのシナリオでは、優秀な人材がよく見付かるため、地道に武将登用や探索をすれば多少時間はかかるものの、武将の頭数を揃えるのはあまり難しくない。逆に、三国時代終盤だと有名武将はほとんど、どこかの勢力に所属しているので人集めも大変だ。
なので、初心者の人は早めの時代からスタートするのがいいだろう。

『三國志12』02_場面写真06

今回の『三國志12』の内政は、拠点の決まった場所に農園や市場などの施設を建設し、そこに武将を配置して収入などを得るシステム。施設の建設や増築は、武将一人一人に指示を出さなくてもよいシンプルな仕組みで、武将が配置されていなければ、各種の収入や効果もナシ。全体にわかりやすく、とっつきやすくなっている印象を受ける。

施設のうち国造りの基本になるのは、兵糧が得られる農園、金が得られる市場、兵を集める兵舎の3つ。
国ごとに「農業都市」などの属性が用意されているので、それに応じた施設を作るのが基本だ。ちなみに平原は農業都市で、農園から得られる兵糧が多め。幸い周辺に脅威となる好戦的な勢力もないので、人集めをしながら施設を充実させていく。

『三國志12』02_場面写真07

また今回のシステムで忘れてはならないのは内政と戦争、両方のシーンで使用できる「秘策」。

内政用のものは特定のターン数だけ自勢力に有利な効果が得られ、戦闘用のものは戦場で味方軍を強化したり、敵の行動を制限したりできる。どちらもうまく使うと勢力をより強大にし、不利な状況を切り抜けることもできる。

『三國志12』02_場面写真08

『三國志12』02_場面写真09

このシナリオの劉備勢力は、内政用の求賢の策と戦闘用の鼓舞の策を最初から持っていて、すぐにも利用可能。求賢の策は、中国全土を対象に人材の発掘・登用ができるため、特に序盤の人手不足を補いたい時に効果的だ。
さっそく使ったところ、名将・趙雲をいきなりゲット! これは嬉しい。
なお、秘策は複数の武将に指示を与えて秘策開発で作成することができ、最大で3つまで所持しておける。用意しておける数が決まっているため、状況に合わせてどの秘策を用意しておくかも戦略上で重要なポイントになる。

『三國志12』02_場面写真10

と、ここでおなじみの歴史イベントが発生! このシナリオではシナリオ名通り反董卓連合が曹操により結成され、その一連のイベントで状況が大きく変化していく。特に劉備はその影響を受けやすい君主で、せっかく富ませた国をイベント一つで失い、別の拠点に移動させられてしまうケースが多かったり……。これは困りものだ。

『三國志12』02_場面写真11

ただし、イベント中に用意された選択肢で歴史と違う行動を選ぶと回避もできるので、歴史イベントを楽しみたい時は流れにまかせ、ガチで中華統一を目指す時はイベントの流れに反すればいい。劉備の場合なら陶謙から都市を譲られるイベントがあり、グッと兵力を増やせるので、そこで歴史イベントと違う道を選ぶという手もある。この、歴史イベントをうまく活用するという遊び方はこれまでのシリーズにはなく、今作のユニークな特徴と言っていいと思う。

また、もう一つユニークなのは、プレイ中に発掘できるオリジナル武将の存在だ。
今回は配下の軍師が都市の特定の施設で武将を探すよう提案してくることがあり、ここで新武将とは違う、そのシナリオのプレイ中のみ登場するオリジナル武将を発見・育成することができる。

『三國志12』02_場面写真12

武将の育成には最初に配下の武将による育成、続いて諸国への修行の旅の2つの育成段階があり、この半年ほどの育成期間の後、配下に加わってくれる。正直なところ一線級の能力の高い武将を育てるのは難しいが、それでも平均以上の能力の武将は十分育成できる。三国時代終盤の武将が不足しがちなシーンでは、この育成武将がかなり頼りになりそうだ。

『三國志12』02_場面写真13

-後編に続く-

※3号:愛があふれて長~~くなってしまったので、今回は前後篇に分けました! 続きは後編で!


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『三國志12』第一回

4号

4号です。春近し、人生の新たな飛躍を期すには良い季節でありますね。

そこで今回テーマにいたしますのは、「信長の野望」シリーズと並ぶコーエーテクモゲームスの歴史シミュレーション二枚看板、「三國志」シリーズの最新作『三國志12』であります!

群雄割拠で混迷を極める中国。そこに覇をとなえる英傑たちがいた!
多彩かつ膨大な登場人物たちが描き出す天下のゆくえは?
さあ、あなたも広大な大陸を股にかけた覇道の世界へ!

ワタシも雑兵としてお供しますよ。ではご紹介をば。

三國志12場面写真01

前作『三國志11』からおよそ6年を経てデビューし、シリーズ初の『PS3』タイトルともなった『三國志12』。それがさらに『PS Vita』へ進出、いつでもどこでも壮大な大陸制覇を楽しめる。

ゲームの基本はこれまでの「三國志」シリーズ同様に内政・軍備・外交を駆使して自軍を強固にしながら、敵地に攻め込み領地を増やすというもの。だが、さまざまなアイデアを取り入れながら進化してきたシリーズの最新作にしては、操作系は意外とシンプル。初めてプレイする人でも、直感的に指示を繰り出すことが出来るだろう。

例えば、大陸全図を見渡すメイン画面と、その内政を主に行なう都市画面はこのような感じだ。

三國志12場面写真02

三國志12場面写真03

都市画面などは、街の俯瞰図の上に内政関連のコマンドが非常にわかりやすく示されている。チュートリアルやヘルプも充実しており、一部に根強い「SLGは要素が多すぎて覚えるのが面倒」という印象も抱きにくいだろう。

もちろん、だからと言って『三國志12』が過去のシリーズに比べて薄味になったかと言えば、もちろん答えは「否」。君主がいかに良い人材を集め、彼らを適材適所に配し、訓練や褒章で強い味方へと成長させ、国を富ますか……つまり、このシリーズの核である「人を操り、人を活かす」はむしろ進化を続けているのだ。

三國志12場面写真04

また戦闘はリアルタイムで進行していく。いくつもの部隊に的確な指示を出し、部隊ごとに持つ多彩な「戦法」や、形勢逆転の「秘策」などを駆使するエキサイティングなバトルを展開できる。『PS Vita』なら、戦場のマップ移動がタッチスクリーン操作にも対応しているのでさらに快適だ。

三國志12場面写真05

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シナリオはかの「黄巾の乱」から始まる13本。中には、秘術で転生した張角が後の始皇帝・嬴政(えいせい)など古代の戦国七雄が覇を争う時代に現われるというifシナリオも用意されている。

さらに『三國志12』においてパワーアップされている要素、それはオンライン対戦モード。これらはカードバトル形式を取り入れており、武将カードを集めて編成し、その軍勢で勝負に出る。もちろん武将カードにはレアリティや編成コストが設定されており、最初から強いデッキを組むわけにはいかないが、対戦していくうちにどんどん理想の軍勢を集めていくことができるだろう。

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このオンライン対戦モードは『PS Vita』同士の対戦はもちろん、『PS3』とハードの垣根を越えてバトルできる「クロスネットワーク対戦」と、『PS Vita』を持ち寄って楽しむ「アドホック対戦」も用意されている。クロスネットワーク対戦はまさに全国の猛者との真剣勝負。勝っても負けても対戦後には「武将くじ」をひいてカードを増やすことができるぞ。いっぽうアドホック対戦では、バトルのルールを柔軟に設定することができるため、戦績を気にせずハンデ戦や約束練習のような気軽なトレーニングも可能だ。


中国激動の時代を余すところなく体感できる『三國志12』。次回はそのシナリオモードを中心にもう少し突っ込んでお話したいと思います。乞御期待! 酸辣湯麺!


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『トトリのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士2~』第三回

4号

なんだか俗世ではチョコレートをあげるだのもらうだのと騒々しい今日このごろですが、いかがお過ごしですか。そのような虚礼にはまったく興味のない4号です。
ただし、ワタシのカバンにはまだ若干の余裕がございます。

トトリ3場面写真01

さて3回に渡ってお伝えしてきた『トトリのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士2~』。何だかミョーに「Plus」要素が何かについて引っ張ってきましたが、ここらで種明かしを。まずは「PS3版ではDLC要素だったコンテンツが最初からてんこもりだということ。

例えば、前回「あと3人仲間にできるキャラがいる」と申しましたが、これはPS3版ではDLCとして別途配布されていたものです。その3人とは……

●クーデリア

冒険者ギルドに鎮座しているクーデリア嬢。彼女は銃を使って敵をなぎ払います。実はスキル攻撃には土属性、雷属性が付いているという、ちょっとトリッキーなキャラ。あとロロナとはなんだかんだ言って親友なので、ロロナがピンチになると性能が上がります。

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●イクセル

料理人が戦闘? と思っちゃいますが、巨大フライパンによるぶん殴り攻撃は意外とすごい破壊力。またスキルで料理を作ることで、錬金術士以外では唯一「回復」を行なえるところも頼りになります。攻防一体のサポーターといったところ。

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●ツェツィ

トトリが冒険者になるのをあんなに嫌がってたツェツィですが、血は争えず。メル姉がからむ一連のイベントで仲間にできるようになります。序盤は非力ですが、特殊攻撃をかなり強力にガードするスキル「おうえん」など、トトリを守るための能力はあなどれません。

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みなさんはもう4年目6月1日の免許更新期限もクリアし、上記3人を含む仲間たちとともに広大なアーランドの地を踏破していることでしょう。もしかするとホムンクルスの「ちむ」を駆使して冒険のついでに大もうけなんかしてるかもしれません。

トトリ3場面写真08

ホムンクルスとは錬金術によって作られる人工生命体で、「アトリエ」シリーズでもおなじみのお手伝いさんなんですが、本編に登場するのはなぜか極小サイズ。「ちっちゃいホムンクルス」だから「ちむ」というわけですね。

ちむちゃんの能力は、トトリのコンテナに入っているアイテムを、素材であれ調合物であれ、ひたすらコピーしてくれるというもの。ちむを生み出すためには「命の水」という素材が必要で(ちなみに成分はひみつ)、それはゲーム中で最大5つ手に入るので、複数のちむちゃんによる量産体制も組めるわけです。ちむちゃんズすごい!

トトリ3場面写真09

ただしちむちゃんズはパイが大好きで、コンテナにパイがなくなるとストライキを起こして寝てしまいますからご注意を。

アトリエではちむちゃんズを使いこなして複雑な調合をこなし、フィールドでは頼れる仲間たちと未踏の地を切り拓き、錬金術士としても冒険者としても成長してゆくトトリ。ですがそこに、あるうわさが流れてきます。アランヤ村の沖に恐ろしい海竜フラウシュトラウトが現われ、漁船を襲っているのだと。そしてその海竜を討伐するためにかつて海に出て、二度と帰ってこなかった冒険者たちの中にトトリの母・ギゼラもいるのだということを……。

トトリ3場面写真10

お母さんは必ず生きている、だから自分も船で海に出たい。そう切望するトトリを、ツェツィとお父さんのグイードは引き止めます。でも、その熱意に折れたのは、あのおとなしく無気力なお父さんでした。お父さんは村一番の船大工で、妻であるギゼラのために船を作り上げたのも彼なのでした。トトリの目にギゼラの面影を感じた父グイードは、最高の船を作るための材料探しをトトリに命じます。トトリが心配でしょうがないツェツィも、やがてはふたりの心を察したのでした。

トトリ3場面写真11

……と、そんなわけで、いよいよ物語は佳境へ! 
トトリはお母さんの足跡をたどるため、海の向こうへ行きます! 
でもそのためには、お父さんから示された船の素材を集めて回らなくてはならない! 
しかもその間にもさまざまなイベントがトトリの周りに続出! 
そいでもって、今トトリが持っている冒険者ギルドの免許更新期限は6年目の6月1日なわけですよ! 
忙しい! こいつは忙しいぞ!

このゲーム、というかこのシリーズが「やり込みゲー」と言われる所以がここにあります。限られた期間内にさまざまなイベントが起こり、それはエンディングにも影響を及ぼします。好きなキャラとの幸せエンドを迎えるか、物語の真の大団円=トゥルーエンドを目指すか、あるいはバッドエンドで果てるか。1周クリアだけでは全容が見えないのが『トトリ』の深いところであります。

ここでは特別に、初見ではスルーしがちな、そしてスルーすると大変悔しいイベントの一つをご覧いただきましょう。時は5年目の6月前後。トトリのアトリエで調合していると、ペーター(へたれ)がタダゴトではない様子で飛び込んできます。聞くと、村で「豊漁祭」というお祭りをするから、美少女を8人集めてくれとのこと。下心ありありの頼みごとですが、トトリも一応承知します。

トトリ3場面写真12

そして「8人の美少女」に声をかけて(ここでちょっとした条件とトラップがあります)、2カ月後の8月に待っていると……うまくすれば、こんな状態に!

トトリ3場面写真13

ペーター、GJ!
今までこんなにペーターが輝いて見えたことがあるだろうか。いや、ない!

この時ゲットできるレシピからは、着替え用の衣装を調合することができます。
例えばこんなのとか!

トトリ3場面写真14

こんなのとか!

トトリ3場面写真15

これらの衣装はスタートメニューから「EXTRA」を選び、さらに「更衣室」を選択して着替えさせると、ゲーム中の3Dモデルにしっかり反映されることになっております。スペシャルコスチュームのレシピやその素材はかなり入手困難なものも多いですが、これならやる気が出るってもんよぉ! このあたりも、『トトリのアトリエPlus』の「Plus」要素の一つなのであります。

とまあ、こういうお楽しみもありながらですね、しかし母を捜して海へ出るようになったトトリの前には、さらに強い敵と、さらに心を打つドラマと、さらに萌える衣装とかがあるわけです! いや最後のはどうでもいいですけど! よくない!

トトリの最後の冒険、それは『PS3』版とも違う、まさに「Plus」の集大成です。心して挑むように。仮に途中で朽ち果てることがあっても、2周目、3周目と味わえるのがこのゲームのすばらしさです。

しかもなんと! 3月20日発売予定のPS Vita版『メルルのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士3』には、『トトリのアトリエPlus』のセーブデータとの連携もあるっていうじゃあ~りませんか! みなさん、来るべき『メルル』に備えて、『トトリ』をどんどんやり込まねばなりませんよ! なに他のゲームもある? ならぬものはならぬのです!


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『トトリのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士2~』第二回

4号

はいこんにちは。折からの野菜高騰によるビタミン不足で口内炎に苦しむ4号でございますよ。
でも一番足りないのは、愛。

しかし今回も愛をふりしぼってご紹介いたします、『トトリのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士2~』。前回はトトリがまだ冒険者免許を手にする前の最序盤をたどりつつゲームの基本をお伝えしましたが、本番はここから。

トトリ2場面写真01

結論から言うと、1年目の6月1日になると、割とあっさりアーランドの街に行けるようになります。トトリを危険な冒険者にしたくないというツェツィお姉さんも、トトリの頑張りを見て気持ちが動いたようです。

そんなわけでトトリとジーノはペーター(へたれ)の馬車に乗ってアーランドへと旅立ちます。途中、モンスターに襲われたところを恐い顔のおにいさんに助けられたり、

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街のショップに入るといろんな意味で個性的な人々に出会ったり、

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冒険者ギルドではなんだかちっちゃい女の子が二人で言い合ったりしてます。

トトリ2場面写真05

このちっちゃい女の子……失礼、レディの一人が冒険者ギルドを取り仕切るクーデリア・フォン・フォイエルバッハ嬢。彼女から、念願の冒険者免許がトトリたちに与えられます。これで、行動できる範囲がドーンと広がるわけです。

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ただし! クーデリアが言うことには、この冒険者免許には更新期限があるのです。4年目の6月1日までに冒険者免許がある基準までランクアップしていないと、免許取り消しとなってそこで強制的にゲームオーバー。トトリの母親探しの夢もついえてしまいます。

具体的に言うと、ギルドからの依頼をこなしたり、探索中に特定の条件を満たしたりして「ディスカバリー」という一種の称号を集め、そのポイントが一定数たまると、冒険者ギルドでランクアップを承認してもらえます。ランクは最初「GLASS」から始まって、「IRON」「BRONZE」「SILVER」「GOLD」「PLATINUM」「DIAMOND」とアップし、そのたびに探索できる場所も増えてゆきます。が! この「DIAMOND」までのランクアップを4年目の6月1日までに終えねばならないのですよ。

トトリ2場面写真07

ワールドマップ間の移動はもちろん、戦闘、採集、調合、そして休息の際にも時間は経過します。特に探索範囲が広がるにつれて移動距離も敵の強さも増すわけですから、往復だけで思わぬ時間を消費してしまうことも。これはなかなか大変です。

しかし、トトリはもう立派な冒険者。仲間たちと一緒なら、どんな困難も乗り越えられるはずです。それに、アーランドにあるトトリの錬金術の先生・ロロナのアトリエも使わせてもらえるようになりました(この時点では残念ながらロロナ本人は不在ですが……)。アランヤ村とアーランドの二カ所を拠点として、広大な大地を踏破していきましょう。

トトリ2場面写真08

ここで、トトリとパーティを組んで冒険してくれる仲間たちをざっとご紹介しておきます。ただし、多くのキャラは仲間になるのに、それなりの条件を満たす必要があるのでご注意を。

●ジーノ

最初期から仲間にできる、トトリの幼なじみ。最初はちょっと非力に思えるかもしれませんが、レベルが上がってくるとなかなか頼もしい存在に。特に単体攻撃力が高く、また勇者様気質のせいかボスモンスターを相手にすると能力が高まるので、対ボス戦で活躍します。

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●メルヴィア

序盤から圧倒的な強さで頼りになるメル姐さん。攻撃力はもとより防御力も高いのが魅力。基本的に通常攻撃番長ですが、割と早い時期に範囲攻撃のスキルも覚えてくれます。また、アシストの際の盾役としても磐石で、トトリのHPが危ない時はさらにガード力が上がります。

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●ミミ

冒険者ギルドでクーデリアとケンカしていたのが彼女。貴族であることに誇りを持つ、ちょっとツンデレな冒険者です。攻撃力・防御力はイマイチですが、それをあまりあるスピードで補うタイプ。だからたまに敵のダメージを食らったら回復はこまめに。槍による縦一列の範囲攻撃スキルもありがたいです。

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●マーク

トトリがある場所を探索していると出会う、自称「異能の天才科学者」。機械オタクで、イベントでペーター(へたれ)の馬車を改良してくれたりします。いかにも頼りないルックスですが、バックパックからパンチが飛び出す謎の攻撃は意外と効果あり。また、打たれ強く、トトリが「逃げる」に失敗しても強引に成功させるアシスト能力も。

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●ステルク

イケメンだけど顔が恐いアーランドの騎士。最初のアーランド行きの時にトトリたちを助けてくれた人です。タイミング的に仲間にできるのがやや遅い彼ですが、その強さは随一。中盤以降の主力にしたいキャラです。敵全体に雷属性攻撃を行なうスキル「ソードブリッツ」は序盤から使えるのでつい多用しがちですが、MPはそんなに高くないのでここぞという時に。

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●ロロナ

前作の主人公にしてトトリの師匠。トトリの最初のアーランド訪問では留守(というか行方不明)でしたが、後日思わぬところで再会します。錬金術士なので、トトリ以外で唯一アイテムの使用が可能。また、スキル「パイ作り」は素材によってさまざまな回復効果を持つパイを作ってくれます(調合用の釜をどうやって持ち歩いているのかは謎)。

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実はあと三人仲間にすることのできるキャラがいるんですが、それは次回のお楽しみに。パーティは組み合わせによっていろんな会話イベントが楽しめるので、1パターンに固定せずいろいろな編成を試してみることをおすすめします。

おっと、まだまだ紹介せねばならないことがたくさんあるのに、今回も大幅に予定の紙数を超えてしまいました。特に『PS Vita』版で追加された要素、つまり『トトリのアトリエPlus』の「Plus」部分をじっくり紹介せねばならないのですが、次回にゆずりたいと思います。

では予告としてちらっとだけ、「更衣室」モードをば。ちなみにこれらは、「プレミアムボックス」および初回版に封入された特典ダウンロードコードのものです。こんなのがですね、本編中にもですね、たくさん手に入るんですようふうふ。……失礼しました。

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